信州百名山の中で唯一、高原と名前の付く美ヶ原。
3つの市町村とまたがり、高原全体は安山岩で出来た火山大地になっています。
高原と名前が付くくらいですので、難易度の高い険しい道は少なく遊歩道もあります。
トレッキングや険しい山を登った経験のない人が練習として登るにはオススメ。
逆にベテラン登山者には物足りなさを感じると思います。
そんな美ヶ原高原の見どころやポイントを紹介していこうと思います。
抑えるべきポイント!!
- 美しの塔
- 美ヶ原牧場
- 観光施設の充実
- 王ヶ頭、王ヶ鼻
美しの塔
多くの観光客や登山家達が写真を撮る美ヶ原の撮影スポットになっている「美しの塔」。
塔をキッカケに交際をスタートさせるカップルも多い事から「恋人の聖地」としても有名です。
本やネットで美ヶ原について調べると必ず出てくる美しの塔ですが、どんな目的で何の役割をしているのか知らない人も多いかと思います。
そんな美しの塔について話していきます。
1954年に建てられ高さは6m、この高さは今現在、日本で1番大きな文字碑となっています。
元々は遭難者を減らす為の避難塔の役割をしていました。
美ヶ原は霧が発生しやすく、その頻度は「3日に1度は濃霧」という言葉があるくらいです。
そのため遭難者が後を立たず、対策として霧が発生した際は塔の鐘を鳴らして位置を知らせていました。
現在、鐘は鳴らせても避難塔として鐘を鳴らすことはないようです。
また、毎年4月25日は塔の前で開山祭が行われています。
美ヶ原牧場
3つの市町村とまたがっている美ヶ原、広さは東西4km、南北8kmにまで至ります。
その広い高原は放牧地の牧場になっており、5月下旬〜10月中旬の間は300頭を超える牛が放牧されています。
牧場が開かれたのはとても古く、なんと1909年の明治42年、110年以上の歴史があります。
美ヶ原高原美術館〜王ヶ頭ホテル間は遊歩道となっており周りは柵を挟んで放牧地のため
期間中は沢山の牛達で賑わっています。
また、美しの塔も遊歩道の途中に位置しています。
観光施設が充実している
1981年にビーナスライン(茅野市〜美ヶ原高原美術館をつなぐ全長76kmの観光道路)が開通し
登山者でなくてもツーリングやドライブで訪れる観光客が増え、周辺には観光施設が多くあります。
道の駅 美ヶ原高原
標高2000mの現在、日本で1番高い場所にある道の駅。
駐車場から眺める景色は絶大、条件が揃えば雲海を見ることもできます。
売店やレストランも充実しており、ご当地の名物やお土産も購入可能。
美ヶ原高原美術館
ビーナスラインの開通と同じ年に開かれた野外彫刻美術館。
外には350品の彫刻が展示されています。
王ヶ頭ホテル
美ヶ原高原の山頂にあるホテル。
展望ツアーや星空観測も行っています。
王ヶ頭、王ヶ鼻
美ヶ原高原の山頂(標高2034m)に位置する王ヶ頭と、標高2008mに位置している王ヶ鼻。
変わった名前で呼ばれていますが、由来は王ヶ鼻にある説明文に記されています。
松本方面から王ヶ頭が冠を被った王様の顔、王ヶ鼻が王様の鼻に見えるのが由来だと伝えられています。
まとめ
長野県のほぼ中央に位置している美ヶ原高原。
紹介してきた通り、施設が多いのでキャンプ泊までするベテラン登山者には少し物足りないでしょうが
登山でなくてもドライブやツーリング、天体観測でも訪れて欲しい信州百名山となっています。