【高山病】発症原因や対処法、甘くみてた実体験を公開。

登山

こんにちは、けい(@like_nagano)です。

登山をしていると予期せぬトラブルが発生してしまう事って多いと思います。今回は標高の高い山へ行ったなら誰でも発症する可能性のある高山病について話していきます。僕も一度だけ高山病を経験しましたが、本当に辛かったです。この記事を読んで少しでも高山病について知ってもらえると嬉しいです。

この記事はこんな人にオススメ
  • 登山をする全ての人
主な内容
  • 高山とは
  • 発生症状の3段階
  • 対策法
  • 対処法
  • 体験談

高山病とは

提供:オーダン

言葉はよく耳にするけれど具体的にどんな状態なのかいまいちよく分からない人が多いと思います。

高山病とは高地へ行った時に酸素が足りず低酸素状態になってしまい体が対応できず様々な不調が発生してしまう症候群です。一般的に標高が2000〜2500mを超えると高山病になる可能性があると言われていますが、個人差があるのでもっと低い標高でも発症してしまう人もいれば3000mの標高でも全く平気な人もいます。

主に高齢者や子供が発症率が高く実際に乗鞍岳(3000m級)を登った時、高山病になり登山口の建物で寝込んでいる年配の方を見たことがあります。

発生症状

提供:いらすとや

高山病になってしまった時、症状は3段階に分けられています。

急性高山病(AMS)

第1段階は急性高山病。標高約2500mを超えると発症する危険性があります

人によってはもっと低い標高でも発症してしまう人もいますので注意が必要で、6〜10時間以内に症状が現れ始めます。主に頭痛、吐き気、嘔吐、ふらつき感等の症状があります。

高地脳浮腫(HACE)

高地高山病が酷くなると高地脳浮腫になってしまいます。脳が水分により浮腫を起こす症状であり場合によっては死に至る可能性があります。

浮腫(ふしゅ)

むくみのこと、人の皮膚に水がたまり膨らんだ状態。

症状として頭痛、錯乱、ふらつき感かあります。

高地肺水腫(HAPE)

高地肺水腫とは水が肺にたまってしまう症状をさします。標高2500m以上の高さまで体が慣れる前に急な登りをした場合、24〜96時間後に発症します。高山病による死亡原因の大半はこの高地肺水腫と言われています。主に呼吸困難、胸部圧迫感等の症状が現れます。

対策法

提供:いらすとや

しっかりと高山病対策をして高山病にならないように自分で気をつけていきましょう。

登る速度はゆっくりと

自分では平気だと思っていても、まだ体が慣れていない状態で急に高度を上げてしまうと体の対応が間に合わず発症してしまいます。山を登る速度は遅めにゆっくり登るのを意識して下さい。

水分補給

水分が不足していると血液の流れが悪くなり全身に酸素が届かなくなってしまいます。

こまめな水分補給を心掛けましょう。

行動中の脱水量(ml)=体重(kg)×行動時間(h)×5

例)体重60kgの人が5時間、コースを歩くとすると

60×5×5=1500ml

約1.5ℓの水分が失われている。

呼吸の意識

深く呼吸することを意識することにより肺に圧力がかかり、血液に酸素が行き渡ります。

息を吸う時は深くゆっくり、吐く時は少しずつ吐くようにして下さい。

対処法

提供:オーダン

実際に山で高山病の症状が出てしまった時の対象方を紹介します。

深呼吸

対策法でも紹介した呼吸をより深い深呼吸をしましょう。深呼吸をする際、特に吐く時は腹の底から息を出し切るように心掛けて下さい。そうする事により深く息を吸う時によりたくさんの空気を肺に送ることができるようになります。

体を冷やさない

体を冷やしてしまうと全身の血流が悪くなり、高度障害を受けやすくなってしまいます。

防寒対策はしっかり行うようにして下さい。特に冬登山へ行く人はしっかり装備をして山へ行くようにして下さい。

すぐに寝ない

体調がおかしくなり、横になって寝たくなる気持ちは凄くわかります。しかし睡眠中は呼吸が浅くなり

高度障害の危険性が上がってしまいます。まずは無理せずゆっくり体を動かして血流をよくして全身に酸素が巡るように意識してみて下さい。

体験談

ここからは実際に高山病になった僕の体験談を公開しようと思います。

僕が高山病になった時、体調管理は最悪でした。登山日の朝は夜勤明けで仕事が朝2時に終わり、そのまま睡眠をとらずに車で山の駐車場へ向かい、現地についたら仲間との集合時間まで駐車場で仮眠をとってから登山を始めました。おそらく睡眠時間は約2時間、完全な睡眠不足です。

少し登山にも慣れ始め甘くみてしまったのだと思います。その日は標高2000mを超えたあたりで頭痛が起き、今思うと弱めの急性高山病になっていました。幸い大事にはならず自分の力で下山もできましたが、やはり頭痛を我慢しながらの下山は辛くもう二度とやりたくないです。

もし重症化してしまったら自分自身は勿論、周りの仲間にも迷惑をかけてしまった可能性がありました。

それ以来、夜勤明けの登山は一切行かず前日はしっかり睡眠をとるようにしています。

まとめ

高山病は本当に誰でも発症する可能性があるものです。

神経質になりすぎるのも良くありませんが、しっかり準備と体調管理を行い登山を楽しんで下さい。